
私たちが電話で「来ないか?」というふうに引っ張ったりはしない。公募による正規の手続きで来てもらうつもりだ。
■開発人材の獲得に手応え
――つまり、引き抜きはしないと。
そういうことだ。手応えはある。日本企業にいるエンジニアにはこれまでチャンスがなかったからだ。(2012年に経営破綻した)エルピーダメモリからマイクロンに移った人もいるが、やめた人はみんな小さな会社に行っている。でも、そこでやれることは非常に限られていて、10人から30人くらいの設計者では、最先端の技術開発は無理だ。
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エルピーダやマイクロンでこれまで最先端の技術を学んできたのに、2世代も3世代も遅れたDRAMを開発して幸せかどうか。彼ら自身が真剣に考えなくてはいけない。ルネサスエレクトロニクスなどの半導体企業にもエンジニアはまだまだ残っている。安い給料に甘んじて、夜遅くまで働いている。それなら自分(の考え方)を変えて外に出てきたほうがいい。
――給料などの待遇はどうなるのでしょうか。